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痛みがないのに、歯の根まで感染? 銀歯の 下で進行したむし歯

こんにちは。
東大阪市、近鉄大阪線弥刀駅前の
医療法人誠煌会 塚口歯科クリニックです。
いつの間にか季節はすっかり秋模様となりました。
この時期は朝晩と日中の寒暖差が大きく、
免疫力の低下から歯の
痛みなどの症状が出る恐れもあります。

皆さま体調管理には、くれぐれも気をつけて
どうぞ穏やかな秋をお過ごしください。

 

さて今回は、
「歯に穴があいた」
「銀歯の下に穴があいている」
という
症状で来院された患者さんの症例をご紹介します。

実は、歯に痛みがなくても、
内部ではむし歯や細菌感染が
進行していることがあります。

特に、以前に神経を取る治療を受けた歯では、
気づかないうちに大きな問題が
生じている場合があります。

■痛みがないまま、むし歯が進行していました

今回の歯は、
以前に神経を取る治療(根管治療)を受け、
銀歯が装着されていました。

神経を取った歯は、
むし歯が進行しても歯の内部から
痛みを感じることができません。

そのため、むし歯が大きく広がり、
歯の一部が崩壊するまで
気づかないことがあります。

実際にお口の中を確認すると、
古い銀歯の周囲に大きな穴があいていました。

■CTで確認すると、根の先にも病変が

さらにCTで歯の内部や
周囲の状態を調べたところ、
根の先に炎症による病変が認められました。
診断は、う蝕症第3度および根尖性歯周炎です。

古くなった銀歯の周囲から細菌が侵入し、
歯の内部に感染が広がったことが
原因として考えられます。

根尖性歯周炎とは、
主に根管内の細菌感染によって、
歯の根の先にある周囲組織に
炎症が起こる病気です。

神経を取った歯であっても、
感染が進行すると
歯ぐきの腫れや痛みが出たり、
歯を残すことが
難しくなったりする場合があります。

■古い銀歯を外し、歯の内部を確認

まず、銀歯を除去して
歯の状態を詳しく確認しました。

内部にはむし歯によって
傷んだ歯質が認められたため、
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で拡大しながら、
感染した歯質を丁寧に取り除きました。

その後、コンポジットレジン(CR)という
材料を用いて隔壁を作成しました。

隔壁は、根管治療中に唾液や
細菌が入り込むのを防ぎ、
洗浄液を適切に使用するためにも
重要な処置です。

■歯の内部の感染を取り除く、再根管治療

今回の歯は、
以前に根管治療が行われていました。

根管の内部には
「ガッタパーチャ」と呼ばれる
ゴム状の材料が詰められています。

再び感染が起こった場合には、
以前の材料を取り除き、
根管内の感染源を
できる限り減らしていく必要があります。

マイクロスコープで内部を確認しながら、
古いガッタパーチャを除去し、
専用の器具や超音波を利用した洗浄、
薬液による洗浄・殺菌
を行います。

根管は非常に細く、
複雑な形をしています。
そのため、器具だけで
内部の細菌を
すべて取り除くことは困難です。

根管治療で大切なのは、
単に古い材料を新しく詰め替えることではなく、
根管内の細菌や感染物質を
できる限り減らすことです。

根管内の感染を
コントロールすることによって、
根の先の組織が
治癒できる環境を整えていきます。

<実際の治療をご覧ください>

動画に映っているピンク色のものが、
以前の治療で詰められたガッタパーチャです。

再感染した根管では、
古い材料の表面にも
細菌が付着している可能性があります。

動画は根管治療の途中の様子であり、
最終的な根管充填までを
記録したものではありません。

普段は見ることのできない歯の内部で、
どのような処置が行われているのかを
ご覧いただければと思います。

■自分の歯を、いつまでも大切に

歯を失った場合、
インプラントは有効な治療方法の一つです。

しかし、天然の歯には
歯根膜という組織が存在し、
噛む力を感じ取りながら
周囲の組織と調和して機能しています。

インプラントは優れた治療方法ですが、
天然歯の持つ構造や機能を
すべて再現できるものではありません。

だからこそ私たちは、
ご自身の歯をできるだけ
長く使っていただきたい
と考えています。

今回のように、
むし歯が大きく進行し、
根の先まで感染が及んでいる歯であっても、
適切な診査・診断と治療によって
保存できる可能性があります。

もちろん、すべての歯を
残せるわけではありません。

それでも、残せる可能性のある歯を
安易に諦めるのではなく、
その歯に対して何ができるのか
を
丁寧に考えたいと思います。

そのために、
マイクロスコープやCTを活用し、
歯の状態を詳しく確認しながら
治療を行っています。

自分の歯で噛み、
自分の歯で食事を楽しむ。
その当たり前の日常を、
できるだけ長く守っていきたい。

それが医療法人誠煌会 塚口歯科クリニックの
大切にしている診療方針です。

銀歯の周囲に穴があいている、
以前に神経を取った歯が気になる、
痛みはないけれど歯の状態が心配という方
は、
どうぞお気軽にご相談ください。

医療法人誠煌会 塚口歯科クリニック 歯科医師 塚口 雅
東大阪市・近鉄大阪線弥刀駅前

※掲載している症例は個別の治療経過であり、
すべての患者さんに同じ治療結果が
得られることを示すものではありません。

   

医療法人誠煌会 塚口歯科クリニック
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